不審者って、どんな人?
子どもたちに「不審者に気をつけて」と言われても、実は「不審者ってなに?」「どうやって見分けたらいいの?」って、ピンとこないことが多いんじゃないかな。だって、大人だって一目でわかるわけじゃないし、見た目が普通だったり、ニコニコしてる人でも、近づいちゃいけないことがあるんだから。
まず、大事なことを伝えるね。
不審者っていうのは「知らない人」で、しかも「ちょっと変だな」「こわいな」「なんか嫌だな」と思わせるような行動をする人のこと。すべての知らない人が危ないわけじゃないし、全部の大人が悪いわけでもない。でも、君たちの心の中に「なんか変かも」と感じる“ちいさな警報”が鳴ったとき、それはとても大切なサインなんだ。
じゃあ、どんなときに気をつければいいのか、例をあげてみよう。
例えばこんな人に注意してね
・知らない大人が、突然「一緒に遊ぼう」「お菓子あげるからおいで」と言ってくる。
・公園や学校の近くで、じーっとこっちを見ている人がいる。
・君の名前や家の場所を、教えたこともないのに知っているふうに話してくる。
・「ママが呼んでるよ」「パパが迎えに来られなかったんだって」なんて言って、どこかに連れていこうとする。
どれも、一見やさしそうに見えるかもしれない。でも、知らない人が君に近づいてくるときは、まず「これは安全なことかな?」って、少し立ち止まって考えることがすごく大切なんだ。
「どうすればいいの?」って思ったら、こんな風に行動してみよう。
君を守る4つの大事な行動
まず、知らない人にはついていかないこと。
どんなに優しそうにしていても、知らない人の「おいで」には「行かない」が正解だよ。たとえ「ママが呼んでるよ」と言われても、すぐ信じないで、ママに電話してみようね。
それから、「助けて!」って大声で叫ぶことも、とっても大事。
怖いと思ったら、迷わず声を出していいんだよ。君の声を聞いた大人たちが、必ず気づいてくれるから。
そして、安全な場所に逃げよう。
近くのお店やコンビニ、学校、交番など、大人がいるところに走っていって、助けを求めてね。そこには、君を守ってくれる人がいる。
最後に、必ずママやパパ、先生に話そう。
「ちょっと怖かったな」「こんなことがあったよ」って、小さなことでも話してみて。大人は君の話をちゃんと聞いて、守る方法を一緒に考えてくれるから。
でもね、これはただのお話じゃない。実際に起こったことなんだよ。ここからは、実際にあった体験を、やさしくお話しするね。
ある日、公園で…
小学3年生のユウトくんが、公園で遊んでいたある日のこと。
ブランコで遊んでいたら、知らないおじさんが近づいてきて、「おいしいお菓子あげるよ。一緒に食べよう!」と声をかけてきたんだって。
お菓子って、子どもにとっては嬉しいもの。でもその瞬間、ユウトくんはちょっと胸がドキッとしたんだ。なぜかというと、お母さんから「知らない人には絶対ついていかないで」と、何度も言われていたから。
だからユウトくんは、勇気を出して「いらないです!」って言って、公園にいたお母さんの友達のところへ走っていったんだ。すると、そのおじさんは何も言わずに、すーっとどこかへ行ってしまったんだって。
その日の夜、ユウトくんがお母さんに話すと、「よく逃げたね、えらいよ!」と、ぎゅっと抱きしめてくれたそう。君ももし同じことがあったら、ユウトくんのように勇気を出してほしい。
後ろをずっとついてくる人がいたら…
今度は、小学4年生のサキちゃんの話。
ある日の下校中、サキちゃんは、後ろからずーっと同じ人が歩いてくることに気づいたんだ。しかも、曲がっても止まっても、その人もついてくる。なんとなく「おかしい」と思って、すごく怖くなったそう。
そこでサキちゃんは、近くにあったコンビニに思い切って走って入ったんだ。そして、お店のお姉さんに「知らない人がついてくるの」と伝えると、お姉さんがすぐ外を見てくれて、パパに電話もしてくれた。
サキちゃんは、パパが来るまでコンビニで待っていたら、その人はいなくなっていたんだって。あの時、「コンビニがあってよかった!」と心から思ったそうだよ。
こんなふうに、自分で「危ないかも」と気づいて行動したことが、サキちゃんを守ってくれたんだ。
君に伝えたい大切なこと
不審者って、見た目だけではわからないんだよ。やさしそうでも、話し方が丁寧でも、君が「変だな」「こわいな」と感じたら、それが“答え”なんだ。君の心が感じた“ちいさな違和感”は、すごく大事なものなんだよ。
だから、怖いことや不安なことがあったら、絶対にひとりで抱え込まないで。ママやパパ、先生、近くにいる大人に、必ず話してね。「こんなことがあったんだ」って伝えるだけで、君のまわりにいる人たちは、もっと君を守ることができるんだ。
そして最後に。
これは、君に向けたお願いでもあるんだけど——
「自分のことを大切にしてね」
どんな時でも、君の命や気持ちはとっても大事なもの。だから、「おかしいな」と思ったら迷わず逃げよう。声を出して、大人に助けを求めよう。それが、君自身を守る力になるからね。
怖い話をしてしまったかもしれないけど、大事なのは“どう行動するか”を知っておくこと。知っているだけで、守れる命があるんだよ。
だから、もし何かあったら、恥ずかしがらずに、すぐに話してね。
「大丈夫?」って聞いてくれる大人が、必ず君のそばにいるから。
これを読んだ君が、毎日安心して過ごせますように。
そして、何かあった時には、今日学んだことを思い出して、しっかり行動できるように——心から願っています。
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