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持ち出し用vs在宅避難用|防災グッズ最低限の揃え方完全ガイド

「防災グッズを揃えよう!」

そう決意して、ネットで検索。出てくるリストを見て、あなたはこう思いませんでしたか?

「え、こんなに必要なの…?」 「全部リュックに入らなくない?」 「そもそも、避難所に行くの?家にいるの?」

実は、私も同じ疑問にぶつかりました。

3年前、マンションに引っ越した時、「これを機に防災対策をしよう」と思い立った私。Amazonで防災セットを探していると、どれも似たようなリスト。でも、よく考えてみたら、疑問だらけだったんです。

「このマンション、築浅で耐震性も高いって言われた。本当に避難所に行く必要あるの?」 「でも、避難所に行かなかったら、家で何日過ごせるの?」 「会社にいる時に災害が起きたら、帰れないかも…」

そこで気づいたんです。防災グッズって、「どこで」「どんな状況で」過ごすかで、必要なものが全然違うって。

この記事では、私が試行錯誤して辿り着いた、シチュエーション別の防災グッズの揃え方をお伝えします。持ち出し用、在宅避難用、車中泊用、職場用。それぞれの違いと、本当に必要な最低限のリストを、実体験を交えながら解説していきます。


目次

持ち出し避難と在宅避難、どっちを想定すべき?

あなたの家は「避難すべき?」「残るべき?」

まず、最初に考えるべきは、あなたが災害時にどこにいるかです。

避難所に行く可能性が高い人:

  • 木造住宅、築30年以上の建物に住んでいる
  • 海沿い・川沿いに住んでいる(津波・洪水リスク)
  • 土砂災害警戒区域に住んでいる
  • 一人暮らしで、避難所の方が安心
  • ペットがいて、在宅避難が難しい

在宅避難できる可能性が高い人:

  • 築浅の耐震マンション・戸建てに住んでいる
  • 高層階で津波の心配がない
  • 家族がいて、在宅の方が落ち着く
  • 備蓄スペースが確保できる
  • 持病があり、避難所生活が難しい

ただし、どんな人でも、両方の準備が必要です。なぜなら、災害の種類や規模によって、避難すべきかどうかが変わるから。

地震なら在宅避難できても、大雨・台風なら避難勧告が出るかもしれない。だから、両方の準備が理想です。

でも、「両方は無理…」という方は、まず持ち出し用から揃えてください。理由は後で説明します。


【持ち出し用】最低限リスト|リュック1つ、5kg以内、3日間

なぜ「5kg以内」なのか

持ち出し用の防災グッズは、重量制限が最重要です。

避難所まで歩く、階段を降りる、もしかしたら走る必要があるかもしれない。そんな状況で、10kgも15kgもあるリュックは背負えません。

実際、私は最初、「あれもこれも」と詰め込んで、8kgのリュックを作りました。でも、試しに背負って外を10分歩いてみたら…肩が痛い、腰が痛い、もう無理。

女性なら5kg、男性でも7kg、高齢者なら3kgが限界です。

持ち出し用グッズ厳選10項目

1. 水(500ml×6本=3L) 3日分は無理でも、初日を乗り切る分。重いけど、これは削れません。

2. 非常食(3食分)

  • カロリーメイト×3箱
  • 缶詰×2個(さば缶、ツナ缶など) 調理不要、そのまま食べられるもの限定。

3. 懐中電灯・ラジオ(手回し式) 避難所は暗い。情報も必要。手回し式なら電池切れの心配なし。

4. モバイルバッテリー(充電済み) スマホは命綱。安否確認、情報収集、すべてスマホで。

5. 救急セット(最小限)

  • 絆創膏×10枚
  • 消毒液(小型)
  • 痛み止め×3回分
  • 持病の薬×3日分

6. 簡易トイレ×5回分 避難所のトイレは長蛇の列。簡易トイレがあれば、ストレスが減ります。

7. マスク×10枚 避難所は密閉空間。感染症リスクが高い。

8. ウェットティッシュ(大容量1パック) 水が使えない中、これが手洗い・体拭き・食器拭きすべてに使えます。

9. 現金1万円(千円札×10枚) ATMは使えない前提で。

10. 重要書類コピー(ジップロック入り)

  • 保険証・免許証コピー
  • 家族の連絡先リスト
  • 通帳の口座番号ページ

合計重量:約4.5kg 予算:約8,000円

【私の失敗談】着替えを3日分入れた結果…

最初、「3日間避難所にいるなら、着替えも3日分必要でしょ」と思い、Tシャツ3枚、下着3組、タオル2枚を入れました。

結果、リュックはパンパン。重量は6kg超え。実際に背負って歩いてみると、5分で肩が悲鳴を上げました。

避難所生活を経験した方に聞いたら、「着替えは最低限。同じ服を2日着ても大丈夫。それより、水と食べ物を優先して」とアドバイスされました。

結局、着替えは下着1組とTシャツ1枚だけに。それでも、ウェットティッシュで体を拭けば、何とかなるそうです。


【在宅避難用】最低限リスト|1週間分、ライフライン停止を想定

在宅避難の現実:電気・水道・ガス、全部止まる前提

「家にいるなら安心」と思っていませんか?

でも、在宅避難で想定すべきは、電気・水道・ガスがすべて止まった状態です。

東日本大震災では、電気復旧まで7日、水道復旧まで24日かかった地域も。熊本地震では、ガス復旧まで2週間以上。

つまり、「家にいても、何もできない」という状況が、1週間〜1ヶ月続く可能性があるんです。

在宅避難用グッズ厳選15項目

【水・食料】 1. 水(2L×9本=18L/1人) 1週間分。家族4人なら72L必要。段ボールで買って、クローゼットや玄関に保管。

2. 非常食(1週間分/1人)

  • レトルトご飯×7食
  • カレー・シチューレトルト×5袋
  • 缶詰×10缶(さば、ツナ、コーン、フルーツなど)
  • カップ麺×3個
  • お菓子・カロリーメイト×適量

3. カセットコンロ+ガスボンベ×6本 これがあれば、温かいものが食べられる。精神的な安心感が全然違います。

【トイレ・衛生】 4. 簡易トイレ×50回分(1週間分) 1人1日7回×7日=49回。最低これだけは。

5. ウェットティッシュ×5パック 手洗い、体拭き、食器拭き、すべてに使えます。

6. 除菌スプレー 避難生活では、衛生管理が命を守ります。

7. ゴミ袋×50枚(45L) トイレ処理、ゴミ、防寒、すべてに使える万能アイテム。

【電気・情報】 8. ポータブル電源(容量240Wh以上) これが在宅避難の鍵。スマホ充電、ラジオ、小型扇風機、電気毛布など、様々なものが使えます。予算:3万円〜5万円

9. 懐中電灯×3本+電池(単3・単4各20本) 各部屋に1本ずつ。電池は多めに。

10. ラジオ(電池式または手回し式) 情報が命綱。テレビは見られない前提で。

【その他】 11. 救急セット(大容量)

  • 絆創膏×30枚
  • 消毒液
  • 包帯・ガーゼ
  • 痛み止め・胃腸薬・風邪薬×各1週間分
  • 持病の薬×2週間分

12. 防寒・冷却グッズ

  • アルミブランケット×人数分
  • 使い捨てカイロ×20個
  • 冷却シート×10枚

13. 現金3万円(千円札中心)

14. 洗濯・衛生用品

  • 洗濯用洗剤(少量)
  • 洗濯ロープ・洗濯バサミ
  • 歯ブラシ・歯磨き粉
  • ドライシャンプー

15. マスク×50枚

合計予算:約50,000円〜70,000円(ポータブル電源含む)

【成功事例】在宅避難を経験したCさん(45歳・主婦)の話

Cさんは、北海道胆振東部地震(2018年)で、3日間の停電を経験しました。でも、事前に在宅避難用の備蓄をしていたおかげで、大きな不便はなかったそうです。

「一番助かったのは、カセットコンロ。停電でもガスコンロは使えたけど、ガスも止まるかもと思って、カセットコンロで調理しました。温かいご飯とレトルトカレーを食べられただけで、すごく安心したんです」

「あと、ポータブル電源。スマホの充電ができたので、家族と連絡を取り合えました。情報も入ってくるし、これがなかったらパニックになっていたと思います」

Cさんの話を聞いて、私も在宅避難用にポータブル電源を買いました。高かったけど、安心感が違います。


【車中泊避難用】最低限リスト|車に常備すべきもの

車中泊避難という選択肢

「避難所は人が多くて不安」 「ペットと一緒にいたい」 「プライバシーを確保したい」

そんな方に選ばれているのが、車中泊避難です。

熊本地震では、避難者の約3割が車中泊を選択したというデータも。でも、準備なしの車中泊は、エコノミークラス症候群などのリスクがあります。

車中泊避難用グッズ厳選10項目

1. 水(2L×3本) 車内は高温になるので、こまめに入れ替え。夏は特に注意。

2. 非常食(3日分) カロリーメイト、ナッツ、ドライフルーツなど、溶けないもの。

3. ブランケット・寝袋 夜は冷える。特に冬は必須。

4. モバイルバッテリー×2個 車のシガーソケットからも充電できるタイプが便利。

5. 簡易トイレ×10回分 公衆トイレが使えない時のために。

6. ウェットティッシュ×2パック

7. マスク×20枚

8. 懐中電灯・ランタン 車内灯はバッテリーを消耗するので、LED懐中電灯を。

9. ガソリン(常に半分以上キープ) これが最重要。災害時、ガソリンスタンドは長蛇の列か、閉鎖されます。

10. エアマット・クッション 座席をフラットにしても、段差がある。エアマットがあれば、睡眠の質が全然違います。

予算:約15,000円

【私の失敗談】車内に水を放置して大変なことに

夏、車内に2Lペットボトルを6本入れっぱなしにしていました。「いざという時のために」と。

でも、ある日、車内を見たら…水が変色。高温で劣化していました。飲めません。

車内は夏、60度以上になることも。水や食料は、定期的に入れ替えないと、いざという時に使えないんです。

今は、3ヶ月に1回、車内の防災グッズをチェックする日をカレンダーに登録しています。


【職場・学校用】最低限リスト|ロッカーに入る小型セット

平日昼間に災害が起きたら、帰れない可能性も

東日本大震災の時、多くの人が帰宅困難者になりました。電車が止まり、道路は渋滞。歩いて帰ろうにも、何時間もかかる。

そんな時、職場や学校に最低限の備えがあれば、1晩〜2晩過ごせます。

職場・学校用グッズ厳選7項目

1. 水(500ml×3本) ロッカーに入るサイズ。

2. 非常食(カロリーメイト×3箱) 賞味期限が長く、場所を取らない。

3. モバイルバッテリー(充電済み) 家族との連絡用。

4. 簡易トイレ×3回分

5. マスク×5枚

6. ウェットティッシュ×1パック

7. 現金5,000円

合計:ロッカー1段、約3,000円

会社のロッカーに、この7つをジップロックに入れて保管。私はこれを「職場用防災ポーチ」と呼んでいます。


「3つ全部は無理…」というあなたへ|優先順位の決め方

まずは「持ち出し用」から

「持ち出し・在宅・車中泊、全部は無理です…」

そう思ったあなた、大丈夫です。私も最初はそうでした。

優先順位はこうです:

1位:持ち出し用(リュック1つ) 理由:どんな災害でも、とりあえず持って逃げられる。汎用性が最も高い。

2位:在宅避難用(余裕があれば) 理由:家にいられるなら、快適性が段違い。でも、スペースと予算が必要。

3位:車中泊用(車を持っている人のみ) 理由:持ち出し用と重複するものも多い。車がない人は不要。

4位:職場・学校用(余裕があれば) 理由:会社に泊まることになる可能性は低い。優先度は下。

まずは持ち出し用だけ揃えて、徐々に追加していく

これが、挫折しない秘訣です。

私は、最初の1ヶ月で持ち出し用を揃えました。3ヶ月後に在宅避難用を追加。半年後に車中泊用を追加。1年かけて、すべて揃えました。

焦らなくていい。少しずつ、自分のペースで。それでいいんです。


収納場所別保管アイデア|「どこに置く?」問題を解決

持ち出し用:玄関が鉄則

持ち出し用は、玄関に置く。これが絶対です。

寝室に置いている人もいますが、夜中に地震が来て、家具が倒れて寝室から出られなくなったら?玄関なら、すぐ持って逃げられます。

具体的な保管場所:

  • 玄関の靴箱の上
  • 下駄箱の中(靴を減らして確保)
  • 玄関のコート掛けにリュックを吊るす
  • 玄関の隅に置く(見た目が気になるなら、布をかける)

在宅避難用:複数箇所に分散

水は重い。1箇所に集めると、床が抜ける危険も。だから、分散保管。

具体的な保管場所:

  • :玄関、クローゼット、ベッド下、キッチンのシンク下
  • 非常食:キッチンの吊り戸棚、パントリー
  • カセットコンロ・ボンベ:キッチンのコンロ下(使いやすい場所)
  • ポータブル電源:リビングのテレビ台の下
  • 簡易トイレ:トイレの収納棚
  • 衛生用品:洗面所の収納

ポイント: 「いざという時に、どこで使うか」を考えて、その近くに置く。トイレ用品はトイレに、調理器具はキッチンに。これだけで、使いやすさが全然違います。

車中泊用:トランクに専用ボックス

車のトランクに、透明の収納ボックスを1つ。この中に、車中泊用グッズをすべて入れる。

ポイント: 中身が見えるボックスなら、何が入っているか一目瞭然。点検もしやすい。

職場・学校用:ロッカーに袋1つ

ジップロックやエコバッグに、7つのアイテムをまとめて、ロッカーの隅に。

注意: 職場のロッカーは定期的に整理されることも。「防災グッズです。捨てないでください」とメモを貼っておくと安心。


よくある疑問|シチュエーション別Q&A

Q1:マンション高層階。津波の心配はないけど、それでも持ち出し用は必要?

A:必要です。

高層階の場合、津波の心配はありませんが、火災・停電・断水のリスクはあります。特に、エレベーターが止まると、階段での上り下りが大変。

もし、建物に何かあって避難指示が出たら、持ち出し用リュックがあれば安心です。

Q2:一人暮らし。在宅避難用とか、そんなスペースない…

A:ミニマム版でOKです。

一人暮らしなら、水9L(2L×5本)、非常食3日分、簡易トイレ、カセットコンロ。これだけでも、段ボール2箱分に収まります。

クローゼットの1段、ベッドの下、どちらかに置けませんか?それだけでも、全然違います。

Q3:車がない。車中泊用は不要?

A:不要です。

車がないなら、車中泊用は必要ありません。その分、持ち出し用と在宅避難用を充実させましょう。

Q4:ペットがいる場合、何を追加すればいい?

A:ペット用品を持ち出し用に追加。

  • ペットフード(3日分)
  • 水(ペット用)
  • ペットシーツ
  • リード・キャリーバッグ
  • 鑑札・ワクチン証明書のコピー

避難所によっては、ペット不可の場合も。事前に確認しておきましょう。


おわりに|完璧じゃなくていい。「今いる場所」から始めよう

ここまで読んで、「やっぱり大変そう…」と思いましたか?

大丈夫。一気に全部揃える必要はありません。

今、あなたが一番多くの時間を過ごしている場所から、始めてください。

家にいることが多いなら、まず在宅避難用の水を3本買う。 車通勤なら、車に水とカロリーメイトを積む。 職場にいる時間が長いなら、ロッカーにモバイルバッテリーを1つ入れる。

それだけで、あなたは「備えた人」になります。

私も、最初は玄関にリュックを1つ置いただけ。でも、それだけで、毎日が少し安心になりました。「何かあっても、これがある」という安心感。お金では買えない、心の平穏です。

災害は、いつ来るか分かりません。でも、備えは、今日からできます。

まず、1つ。今日、何か1つ買ってみませんか?

あなたと、あなたの大切な人が、無事でありますように。


【今日やることリスト】

☐ 自分が一番多くいる場所を確認する(家?職場?車?) ☐ その場所に合った防災グッズリストを選ぶ ☐ まず1つだけ買う(水でもいい、懐中電灯でもいい) ☐ 保管場所を決める

小さな1歩が、命を救います。今日から、一緒に始めましょう。

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