MENU

海外旅行でスリに遭わないために知っておきたい10の対策【被害に遭いやすい場所と防犯グッズも紹介】

目次

はじめに|楽しい旅行が一瞬で台無しにならないために

「海外旅行、久しぶりに行けるから楽しみ!」そんなワクワクした気持ちで準備していたのに、SNSで「パスポート盗まれた」「財布がない」という投稿を見て、急に不安になっていませんか?

実は、海外でのスリ被害は年々増加傾向にあり、特に観光地では日本人旅行者が狙われやすいというデータもあります。でも、怖がる必要はありません。スリは「無防備な人」を狙う犯罪です。つまり、ちょっとした意識と準備があれば、ほとんどの被害は防げるのです。

この記事では、防犯アドバイザーとして長年情報を発信してきた私が、海外旅行でのスリ対策を「今日からできること」を中心にお伝えします。高額な防犯グッズを買う前に、まずは「狙われない行動」を知ることから始めましょう。


なぜ海外旅行でスリに遭いやすいのか?

旅行者は「無防備」になりやすい

海外旅行中は、日常生活とは違う特別な状況にあります。

  • 土地勘がない:どこが危ない場所か分からない
  • 言葉が通じない:トラブル時に助けを求めにくい
  • 気持ちが浮かれている:景色や写真撮影に夢中で周囲への注意が散漫
  • 荷物が多い:スーツケース、カメラ、お土産など、両手がふさがりやすい

この「無防備な状態」こそが、スリにとって最高の環境なのです。

観光地は犯罪者にとっても「稼ぎ場」

有名な観光地や空港、駅などは、世界中から観光客が集まる場所。当然、スリもそこに集中します。パリのエッフェル塔周辺、バルセロナのランブラス通り、ローマのコロッセオ付近などは、スリ多発地帯として知られています。

彼らはプロです。毎日そこで「仕事」をしているため、手口も洗練されています。


日本人旅行者が特に狙われやすい3つの理由

①現金をたくさん持っている

日本はまだまだ現金文化。海外でもつい多めに現金を持ち歩いてしまう人が多いのです。一方、欧米ではほとんどカード決済が主流。現金を持ち歩く人は少なく、「日本人=現金を持っている」というイメージが定着しています。

②防犯意識が低い

日本は世界有数の治安の良い国です。電車で居眠りしても、カフェで荷物を置いたまま席を離れても、盗まれることはほとんどありません。しかし、この感覚を海外に持ち込むのは非常に危険です。

海外では、「荷物から目を離す=盗んでもいいサイン」と解釈されることもあります。

③見た目で日本人だと分かりやすい

ファッション、髪型、振る舞い、持ち物(一眼レフカメラ、ブランドバッグなど)で、日本人観光客は比較的見分けやすいと言われています。スリは「カモ」を見極めるプロ。遠くからでも「この人は狙いやすそう」と判断しています。


知っておきたいスリの代表的な手口

スリの手口を知っておけば、「あ、これ怪しい」と気づけるようになります。

①混雑に紛れて盗む(地下鉄・バス)

満員電車やバスの中で、体が密着している状況を利用します。乗り降りの際、押し合いになる瞬間が最も危険です。ポケットやリュックのファスナーから、気づかないうちに財布やスマホが抜き取られます。

②注意をそらして盗む(チーム犯行)

  • 1人が道を尋ねる、地図を広げる
  • 別の1人がわざとぶつかる、飲み物をこぼす
  • その隙に仲間が荷物を盗む

観光地でよくある「親切な現地人」に見えて、実は組織的な犯罪グループということも。

③スマホを見ている隙に盗む

カフェやレストランで、テーブルにスマホや財布を置いたまま席を立つ。あるいはスマホに夢中で、バッグが開いたままになっている。この「一瞬の隙」を狙います。

④リュックやトートバッグを狙う

背負っているリュックのファスナーは、自分では見えません。人混みの中で開けられていても気づかないことがほとんどです。また、肩掛けトートバッグも、後ろから簡単に開けられてしまいます。


今日からできるスリ対策【行動編】

ここからは、お金をかけずに今すぐ実践できる対策をご紹介します。

①貴重品は「分散」して持つ

すべての現金・カードを1つの財布に入れないことが鉄則です。

  • メインの財布:ホテルの金庫に
  • 外出用の財布:必要最低限の現金のみ
  • 予備のクレジットカード:別の場所に隠す
  • パスポートコピー:スマホに保存+紙でも持つ

万が一盗まれても、すべてを失わない仕組みを作りましょう。

②ポケットに貴重品を入れない

ズボンの後ろポケット、上着の外側ポケットは絶対にNG。スリにとっては「取ってください」と言っているようなものです。

貴重品はバッグの中、それも内側のファスナー付きポケットに入れましょう。

③バッグは常に体の前で持つ

リュックは前掛けに、ショルダーバッグも体の前に抱えるように持ちます。「観光客っぽくて恥ずかしい」と思うかもしれませんが、盗まれる方がよほど恥ずかしく、ダメージも大きいです。

特に人混み(市場、駅、観光名所)では、必ず前に持ちましょう。

④電車やバスではドア付近に立たない

ドア付近は、盗んだ後すぐに逃げられるため、スリが好むポジションです。できれば車両の中ほど、壁を背にできる場所に立つのが安全です。

⑤スマホを見ながら歩かない

スマホに夢中になっている人は、周囲への注意力がゼロ。スリだけでなく、ひったくりやぶつかり盗難のターゲットにもなります。

地図を確認したいときは、立ち止まって壁を背にする。これだけで被害率は大きく下がります。

⑥人混みでは警戒レベルを上げる

観光名所、朝夕のラッシュ時、イベント会場などでは、意識的に警戒モードに切り替えましょう。

  • バッグを確認する頻度を増やす
  • やたらと近づいてくる人に注意
  • 不自然に話しかけてくる人を警戒

⑦カフェやレストランで荷物を置きっぱなしにしない

トイレに行くとき、オーダーしに行くとき、荷物は必ず持っていくか、同行者に見てもらいます。「すぐ戻るから大丈夫」は通用しません。わずか10秒で盗まれます。

椅子の背もたれにバッグをかけるのもNG。必ず膝の上か、体と椅子の間に挟みます。

⑧夜間や人気のない場所は避ける

どんなに対策しても、リスクが高い場所には近づかないのが最善策です。夜の裏通り、治安の悪いエリア、人通りの少ない公園などは避けましょう。

観光ガイドブックやホテルのスタッフに「行かない方がいい場所」を事前に聞いておくのも有効です。

⑨ブランド品や高価なアクセサリーは控える

「お金を持っている」アピールは、犯罪者を引き寄せます。海外では、できるだけシンプルで目立たない服装を心がけましょう。

⑩「日本の常識」を捨てる

もう一度言います。海外では、荷物から目を離したら盗まれると思ってください。

「ちょっとくらい大丈夫」「ここは安全そう」という油断が、被害を招きます。


スリ対策に役立つ防犯グッズ【優先順位付き】

お金をかけずにできる対策が基本ですが、グッズを活用すればさらに安心です。優先順位をつけてご紹介します。

【優先度★★★】セキュリティポーチ(シークレットポーチ)

予算:1,000〜3,000円

服の下に身につけるタイプのポーチ。パスポート、予備のクレジットカード、緊急用現金を入れておけば、万が一バッグを盗まれても最低限の安全は確保できます。

選び方のポイント:

  • 薄くて軽い素材(夏でも蒸れにくい)
  • RFIDブロック機能付き(カード情報のスキミング防止)
  • 肌に触れる部分が柔らかい

【優先度★★★】南京錠・ワイヤーロック

予算:500〜2,000円

バッグのファスナー同士を南京錠でつなぐだけで、開けられにくくなります。完全に防ぐことはできませんが、「この人は警戒している」というサインになり、スリが避ける要因になります。

ワイヤーロックは、カフェでバッグを椅子や テーブルに固定するのに便利です。

【優先度★★☆】スキミング防止カードケース

予算:500〜1,500円

クレジットカードやパスポートの情報を非接触で読み取る「スキミング」を防ぐケース。特にヨーロッパの大都市では、スキミング被害も増えています。

【優先度★★☆】防犯ブザー

予算:500〜1,000円

スリそのものは防げませんが、夜道や人気のない場所で「何かあったとき」のお守りとして。音が鳴れば犯人は逃げますし、周囲の注意を引けます。

【優先度★☆☆】防刃バッグ

予算:5,000〜15,000円

バッグごとナイフで切られて中身を盗まれる「スラッシング」を防ぐバッグ。南米や一部のアジア地域で被害が報告されていますが、すべての旅行者に必須とまでは言えません。

治安が特に悪い地域に行く場合や、高価な荷物を持ち歩く必要がある場合は検討してもいいでしょう。

【優先度★☆☆】GPSトラッカー

予算:3,000〜10,000円

スーツケースやバッグにつけておくと、盗まれた場合に位置を追跡できます。ただし、盗まれてから取り返せる保証はなく、あくまで補助的なアイテムです。


よくある勘違い|これだけでは不十分です

×「ホテルのフロントに預ければ安全」

基本的にはその通りですが、過信は禁物。ホテルのスタッフが盗むケースもゼロではありません。高級ホテルなら比較的安心ですが、格安ホテルやゲストハウスでは要注意。

**対策:**貴重品は客室の金庫へ。金庫がない場合は、スーツケースに鍵をかけ、南京錠で固定するなど二重の対策を。

×「保険に入っているから大丈夫」

海外旅行保険はとても大切ですが、盗難被害の補償には限度額や免責事項があります。また、警察への届け出や証明書類が必要で、手続きは意外と面倒です。

そもそも、パスポートを盗まれたら再発行に時間がかかり、旅行自体が台無しになります。保険はあくまで最後の砦で、予防が最優先です。

×「団体ツアーなら安心」

確かに個人旅行より安全ですが、団体ツアーも狙われます。特に「日本人ツアー」と分かれば、スリにとっては格好の標的。

ガイドの話を聞いている間、自由時間中など、油断が生まれる瞬間は多いのです。

×「高級ホテルに泊まれば安全」

ホテルの中は比較的安全ですが、ロビーやレストランは外部の人も出入りできます。また、外出すれば同じリスクにさらされます。

宿泊先のランクに関わらず、基本的な防犯意識は必要です。


もしもスリに遭ってしまったら?

すぐにやるべきこと

  1. 警察に届け出る:盗難証明書をもらう(保険請求に必要)
  2. クレジットカード会社に連絡:カードを止める
  3. 大使館・領事館に連絡:パスポート盗難の場合
  4. 保険会社に連絡:できるだけ早く

被害を最小限にするために

  • 事前にカード番号や緊急連絡先をメモ(スマホ+紙)
  • パスポートのコピーを複数持つ
  • クレジットカードは2枚以上、別々に保管
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

目次