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旅行中の空き巣被害を防ぐ|出かける前にやるべき防犯対策とNG行動

「旅行中に家が空き巣に入られたらどうしよう…」 「長期間家を空けるけど、何か対策した方がいいのかな?」

せっかくの旅行なのに、家のことが気になって心から楽しめない。そんな経験はありませんか?実は、空き巣犯は**「旅行や帰省で家を空けるタイミング」を狙って犯行に及ぶことが非常に多い**んです。

この記事では、防犯アドバイザーとして多くの相談を受けてきた私が、旅行中の空き巣被害を防ぐために「本当に効果のある対策」だけを厳選してお伝えします。特別な道具や高額な機器は必要ありません。ちょっとした工夫と意識で、あなたの家を守ることができます。

旅行を安心して楽しむために、出発前の5分だけ、この記事に目を通してみてください。

目次

なぜ旅行中は空き巣に狙われやすいのか?

留守を察知されやすいタイミング

空き巣犯は、プロとして「今この家は留守だ」と見極める能力を持っています。特に旅行中は、日常とは違う「留守サイン」が出やすく、狙われやすくなります。

旅行中に出やすい留守サイン

  • 郵便受けに新聞やチラシが溜まっている
  • 夜になっても灯りがつかない日が続く
  • カーテンが何日も同じ状態
  • 洗濯物が何日も出ていない(または何日も取り込まれない)
  • SNSで「旅行中です」と投稿している

特に危険なのは、ゴールデンウィークやお盆、年末年始といった大型連休。多くの人が一斉に家を空けるため、空き巣犯にとっては「稼ぎ時」なんです。

侵入に時間をかけられる

日中の短時間の外出と違い、旅行中は数日〜1週間以上家を空けることも。空き巣犯はこれを知っているため、**「多少音を立てても、時間をかけて侵入できる」**と判断します。

普段なら諦める頑丈な鍵も、時間があれば突破できる可能性が上がります。つまり、旅行中は防犯レベルを普段以上に高める必要があるんです。

被害に気づくのが遅れる

旅行から帰ってきて初めて被害に気づくため、犯行から時間が経過しています。防犯カメラの映像も上書きされていたり、犯人の足取りを追うのが困難になります。

また、盗まれたものを正確に把握できず、保険請求や警察への届出がスムーズにいかないことも。「あれ、これあったっけ?」と記憶が曖昧になってしまうんですね。

旅行中に空き巣に狙われやすい家の5つの共通点

警察のデータや防犯業界の統計から、空き巣に狙われやすい家には明確な特徴があることが分かっています。

1. 郵便受けが溢れている

最も分かりやすい留守サインです。新聞を取っていない家でも、チラシや郵便物は毎日届きます。数日分溜まっていれば、「この家は留守だ」と宣言しているようなもの。

特に、郵便受けからはみ出して溢れている状態は最悪。道を歩く人全員に「留守です」と伝えているようなものです。

2. 1階に死角が多い

庭木が伸び放題、外から見えにくい位置に窓がある、隣家との間に人が隠れられるスペースがある。こういった「死角」がある家は、空き巣犯にとって作業しやすい環境です。

旅行中は特に、誰も見ていないため、死角での作業が大胆になります。

3. 防犯意識が低いことが外から分かる

  • 窓の鍵が1つだけ(補助錠がない)
  • 玄関が古いタイプの鍵のまま
  • センサーライトや防犯カメラが見当たらない
  • 表札に家族構成が分かる情報(娘の名前など)

空き巣犯は下見をします。その時に「この家は防犯意識が低そうだ」と判断されると、ターゲットリストに入ってしまいます。

4. SNSで留守情報を公開している

「今日から沖縄旅行♪」「ハワイ最高!」といった投稿。楽しい気持ちを共有したくなるのは分かりますが、これは危険です。

フォロワーの中に、あるいはアカウントが公開設定になっていて、あなたの住所を特定できる人がいたら?「今この家は確実に留守だ」と教えているようなものです。

5. 近所づきあいがない

意外かもしれませんが、近所づきあいがある家は空き巣に狙われにくいというデータがあります。

理由は簡単。近所の人が「あれ、〇〇さんの家に知らない人がいる」と気づいて声をかけたり、通報してくれる可能性があるから。空き巣犯は、そういった「コミュニティの目」を警戒します。

旅行前の防犯でよくある3つの勘違い

勘違い1:「オートロックのマンションだから安全」

オートロックは確かに侵入のハードルを上げますが、完璧ではありません

  • 住人に続いて入る(共連れ)
  • 配達業者を装って解錠してもらう
  • 非常階段や外廊下から侵入

こういった方法で、オートロックを突破する空き巣犯は珍しくありません。特に旅行中は、「部屋のドアも施錠していない」なんてことがないよう注意が必要です。

勘違い2:「2階以上だから窓は開けたままでもOK」

「2階だから侵入できないだろう」と考えて、風通しのために小窓を開けたまま旅行に出るのは危険です。

  • エアコンの室外機を足場に
  • 雨どいを使って
  • 隣のベランダから飛び移る

プロの空き巣犯にとって、2階への侵入はそれほど難しくありません。旅行中は、たとえ小さな窓でも必ず施錠しましょう。

勘違い3:「貴重品を隠せば大丈夫」

タンスの奥、クローゼットの中、冷蔵庫の中…こういった「隠し場所」は、空き巣犯にとってチェックすべき定番スポットです。

旅行中に侵入された場合、時間に余裕があるため、家中を隈なく探されます。「隠せば安全」ではなく、「持ち出されないような管理」が必要です(後述)。

旅行前にやるべき防犯対策|お金をかけずにできること

ここからは、今日からすぐに実践できる、お金をかけない防犯対策を紹介します。

1. 郵便物を止める・預かってもらう

最優先で行うべき対策です。

新聞を取っている場合 新聞販売店に連絡して、配達を止めてもらいます。ほとんどの販売店は、旅行期間中の配達停止に対応してくれます。

郵便物の場合

  • 郵便局の「転送サービス」を利用(実家や信頼できる人の住所へ)
  • 郵便局の窓口で「不在届」を出す(一時的に局で保管してもらう)

チラシ対策 郵便受けに「チラシお断り」のステッカーを貼るだけでも効果があります。完全には防げませんが、溢れる量は減ります。

信頼できる人に頼む 家族、親しい友人、大家さんなど、信頼できる人に「旅行中だけ郵便受けをチェックして、中身を回収してもらう」のも有効です。

2. 照明のタイマー設定を活用

「夜になっても灯りがつかない」は強力な留守サインです。これを防ぐために、照明のタイマー機能を活用しましょう。

スマート電球を使う 最近は数千円で購入できるスマート電球があり、スマホアプリで遠隔操作やタイマー設定が可能です。

タイマー付きコンセントを使う スマート電球を買わなくても、タイマー付きのコンセント(1000円程度)にスタンドライトを繋げば同じ効果が得られます。

設定のコツ

  • 毎日同じ時刻ではなく、少しずつ時間をずらす(例:18:00、18:30、19:00など)
  • 点灯時間も変える(2時間、3時間など)
  • リビングだけでなく、寝室や廊下など複数箇所で

「人が生活している」ように見せることが重要です。

3. カーテンは少し開けておく

意外かもしれませんが、カーテンを完全に閉め切るのは逆効果な場合があります。

何日も同じ状態のカーテンは「留守サイン」になります。かといって、全開にするのも防犯上よくありません。

おすすめの方法

  • レースのカーテンは閉めたまま
  • 厚手のカーテンは日中は少し開け、夜は閉める(タイマー付きカーテンレールもあります)
  • または、常に「半開き」の状態にしておく

完全に閉め切るより、「生活感」を演出する方が効果的です。

4. SNSは帰ってから投稿

これは徹底してください。旅行中のリアルタイム投稿は絶対にNGです。

安全な投稿ルール

  • 写真や動画は旅行から帰宅後に投稿
  • 「旅行に行く予定」という事前投稿もしない
  • 位置情報はオフに
  • アカウントは非公開設定に

「でも、みんなやってるし…」と思うかもしれませんが、だからこそ狙われます。楽しい思い出の共有は、安全に帰宅してからでも遅くありません。

5. 隣近所に一言伝えておく

可能であれば、隣近所に「〇日から旅行で留守にします」と伝えておきましょう。

「それって逆に危なくない?」と思うかもしれませんが、信頼できる隣人に伝えることで:

  • 不審者や不審な音に気づいてもらえる
  • 郵便物を溢れる前に預かってもらえる
  • 緊急時に連絡が取れる

もちろん、誰にでも伝えるのではなく、日頃から付き合いがあり、信頼できる相手だけにしてください。

6. 貴重品は金庫か銀行の貸金庫へ

現金、通帳、印鑑、貴金属など、本当に大切なものは:

  • 家庭用金庫に保管(できれば床に固定)
  • 銀行の貸金庫を利用(年間数千円で利用可能)
  • 信頼できる実家に預ける

「家の中に隠す」という発想自体を変える必要があります。

旅行前にやるべき防犯対策|少し投資するなら優先順位

お金をかけて防犯レベルを上げるなら、以下の優先順位がおすすめです。

優先度★★★★★:窓の補助錠(2,000円〜)

最もコスパが高い防犯対策です。空き巣の侵入経路の約6割は「窓」。特にガラスを破って侵入する「ガラス破り」が多いです。

補助錠の効果

  • 窓に2つの鍵があると、侵入にかかる時間が増える
  • 空き巣犯は「5分以内に侵入できない」と判断すると諦める傾向がある

おすすめの補助錠

  • サッシに挟むタイプ(工具不要、賃貸OK)
  • 粘着テープで貼るタイプ(簡単、安価)
  • 鍵付きのしっかりしたタイプ(効果大)

1階だけでなく、2階の窓、ベランダの窓にも設置しましょう。

優先度★★★★☆:センサーライト(3,000円〜)

人が近づくと自動で点灯するセンサーライトは、心理的な抑止効果が非常に高いです。

設置のポイント

  • 玄関前
  • 死角になりやすい勝手口や裏口
  • 庭や駐車場への侵入経路

旅行中でも、誰かが近づけば光ることで「この家は防犯意識が高い」と思わせることができます。

最近は、ソーラー式や電池式で配線工事が不要なタイプも多く、賃貸でも設置可能です。

優先度★★★☆☆:防犯カメラ(ダミーでも可)(5,000円〜)

本物の防犯カメラは数万円しますが、ダミーカメラでも抑止効果があります。

ダミーカメラを使う場合の注意点

  • あまりに安っぽいと見破られる
  • 本物と見分けがつきにくいデザインを選ぶ
  • 「防犯カメラ作動中」のステッカーと併用

本物を設置する場合は、スマホで遠隔確認できるタイプがおすすめ。旅行中でも家の様子を確認でき、安心感が違います。

優先度★★☆☆☆:玄関ドアの鍵を2つに(10,000円〜)

玄関ドアの鍵が1つだけの場合、ワンドア・ツーロックに変更することを検討しましょう。

2つの鍵があることで:

  • 侵入に時間がかかる
  • 防犯意識の高さをアピールできる

賃貸の場合は大家さんの許可が必要ですが、「防犯のため」と相談すれば許可されることが多いです。

旅行中・帰宅後の注意点

旅行中の注意

1. 留守番電話の設定に注意 「ただいま旅行中で留守にしております」といったメッセージは絶対にNG。「ただいま電話に出られません」というシンプルな内容にしましょう。

2. 宅配業者からの電話に注意 旅行中に宅配業者から「不在のため持ち帰りました」という連絡が来ても、正直に「旅行中です」と答えないこと。「後日受け取ります」とだけ伝えましょう。

3. 遠隔カメラで異常を確認したら もし防犯カメラで不審者を確認したら、自分で対応せず、すぐに110番通報してください。

帰宅後の注意

1. 帰宅前に周囲を確認 家に到着したら、すぐに中に入らず、周囲の様子を確認しましょう。窓が開いている、ドアに傷があるなど、異常がないかチェック。

2. 異常を感じたら入らない もし「何か変だ」と感じたら、絶対に一人で中に入らないでください。すぐに110番し、警察の到着を待ちましょう。

3. 被害に遭っていたら触らない 万が一、空き巣被害に遭っていた場合、現場を触らずに警察を呼んでください。指紋や証拠が残っている可能性があります。

4. 被害状況を記録

  • 何が盗まれたか(製造番号やレシートがあれば保管)
  • 侵入経路
  • 写真を撮っておく

保険請求や警察への届出に必要です。

やりすぎ防犯にならないために大切なこと

ここまで様々な対策を紹介してきましたが、すべてを完璧にやる必要はありません

自分のライフスタイルに合った対策を

  • 一人暮らしの学生と、家族4人の戸建てでは必要な対策が違います
  • 1泊2日の旅行と、2週間の海外旅行では準備の濃淡が違います
  • マンション高層階と、一戸建てでは侵入リスクが違います

自分の状況に合わせて、優先順位をつけて実践してください。

防犯は「完璧」より「続けられる」が大事

完璧を目指して疲れてしまい、結局何もやらなくなるのが一番良くありません。

「これならできる」という対策から始めて、徐々に習慣化していくのが理想です。

不安になりすぎない

この記事を読んで「怖い…旅行に行けない」と思わないでください。

正しい知識と適切な対策があれば、リスクは大幅に減らせます。そして、ほとんどの場合、空き巣被害には遭いません。

大切なのは、「備えておくこと」と「旅行を楽しむこと」のバランスです。

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